2016年度 スタート!

2016年04月15日(金) | 保育

4月5日 進級式!

今年もスタートしました。一つ学年が上がっただけ。春休みが終わっただけ。なのに、進級した子どもたちはなんとも頼もしい顔になってやってきました。自信たっぷりの顔して。

9日土曜日の入園式に向けて、早速準備を始めました。

司会進行はおひさま。歌で応援は海ちゃん。そして、毎年恒例おひさま劇場。

今年は♬おひさまの好きなことなんだろな?♬の絵と歌。やったらヘイヘイヘイとノリが良く、ダンスもついてノリノリ。なんだかマジメくんだったこの学年も進級して頼もしくなった上に、ちょっとハッチャケてきてそれも嬉しいところ。

そして、入園式当日。

極度の緊張でガチガチのおひさま。ビートたけしかと思うくらい、肩首をコキコキ動かしリラックスしようとしている(笑)

そんな訳で、いつものノリノリさは最小に。。。。残念。でも無事に司会とおひさま劇場をすることが出来ました!

 

保育が始まると、はっぱちゃんはもちろん涙涙、、、でも、ひょんなことからあれ?泣き止んだ?そして遊ぶ遊ぶ。家の周りをくるくる走り回るだけでもきゃっきゃっと楽しそうな声をあげて。

今年のはっぱちゃんは、何だか体力ありそうだぞ!

そして、新お山ちゃんは、朝だけ泣いちゃう人もいるけど、ほとんど平気!お弁当食べて元気いっぱいにお山も歩きます。

海ちゃん、おひさまは、早速、大豊作で楽しいタケノコ掘りに毎日のように出かけます。

手掘りです。(山の持ち主さんに了解を得ています)

木の枝とか使って、周りの土を柔らかくして、グラグラしてきたら、みんなでぶら下がってポキン!ゴロゴロゴローとタケノコと一緒に転がり落ちます。

タケノコを掴んだ友だちにぶら下がり、またその友だちにぶら下がり、ズボン掴みすぎて脱げてお尻出ちゃったり!滑り落ちるところを必死でつかんだのが、靴で靴が脱げたり!大人も一緒に転がり落ちたり!

毎回、最後は大笑いです。

 

でも。

今年は気負いすぎたおひさまが、進級3−4日にして、バディをリタイア。昨年は2週間くらい、その前の年は1ヶ月くらいでリタイアだったので、歴代最短記録です(笑)
*バディとは?
小さいお友だちのお世話をするときのパートナー。大きい子が責任を持って1日気にかけ、お手伝いをします。

マジメ過ぎて、気を張り過ぎて、今年の小さいお友だちは、全然大変じゃないのに、自爆気味のおひさまです(笑)一休みしてまたおひさまとして頑張っってねー!!

小さいお友だちはお兄さんとお姉さんが大好きです!
これからもたくさん遊んであげようね!

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本気の種

2016年03月20日(日) | 保育

IMG_3443今年も無事に卒園式が終わった。

毎年の事だけど、このとてつもない寂しさと、とてつもない喜びの入り交じったこの感じ。30年同じ。3月の匂いと共に思い出す。

毎年3月に大切な子どもたちを送り出し、4月にまた新しい大切な子どもたちを受け入れる。

それにしても、なんて尊い仕事をさせてもらっているんだろう。改めて想う。。。。

大人も子どもも本気でぶつかり、本気で考え、本気で怒って、本気で泣いて、本気で喜ぶ。

子どもの世界に本気じゃないことってあるんだろうか?

生まれてすぐの赤ちゃんは、お腹が空いたら本気で泣いて、気持ちの良い時は本気で笑って、気分が悪くなったら本気で泣いて、、、

いつから子どもたちの中に「本気」じゃないことが生まれるんだろう?

なんでも、経験から「今」が生まれる。

その人の経験値がその人を作り上げる。経験していないことを、経験した人以上に身につけるのは至難の技である。いや、それは出来ないな。

その中で、「本気」じゃない方がいいことがあると「本気」のエンジンを全開のトップギアから、3速に落とし、2速に落とし、、、とセーブすることを覚えるのだろう。

それはどんなことだろう?子どもに諦めさせることって。

基本的にトップギアで「本気」をぶっ飛ばすはずの子どもが、そうならなくなるのは。。。

そう考えていて、ふっと気づいた。

逆かな?今の子どもたちの中で「本気」で遊び倒し、「本気」で腹が減ったと感じ、「本気」で人と向かい合い、「本気」で怒り、喧嘩して、「本気」で笑い合うことが少なすぎるのではないかなか?と思えてきた。

 

それは、大人にセーブされて育つから?

 

子どもたちは、本当の「本気」を知らされないのに、大人は、子どもたちに「本気でやれ」って言う。

 

卒園に向けて、卒園児の保護者の皆さんからお手紙を頂いたり、式でもお言葉を頂いたり、謝恩会でもいろいろなお話を頂いた。

私たちが良しと信じて保育をしてきた日々に対して、客観的な言葉で教えて頂ける最高の機会。

その中に、「頑張るということは、どういうことか?そのことが出来るようになるために、本気でその方法を話し合ったり、考えたりすること、違う方法を見つけたりすることも含めて、telacoyaではやってきたはず。だから、みんなは頑張ることが出来ると思う」という子どもたちへの素敵なメッセージも頂いた。

そうだ。「本気」を伸ばして来たんだ。

今まで、いろんな例題出して、telacoyaの保育とは、、、を伝えて来たけれど、これからはシンプルにこれにしよう。

子どもが元々持っている「本気」を壊さない。「本気」の種を育てて、芽を育んで行くのが、telacoyaスタイル。

どの子にもある、違う種類の「本気の種」をちゃんと伸ばします!

「時には親以上に本気で向き合い、叱ってくれて、受け止めてくれて、、、」

「子どもと子ども、先生と子どもが本気でぶつかり合っているからこその信頼関係」

たくさんの嬉しい言葉を頂いた。

そう、本気で叱るから、いや、本気で叱ったからには、そこで傷ついた心も本気で受け止めるし、なぜ叱ったのか?何を伝えたかったのか?きちんと伝わるまで、本気で最後まで付き合う。

その覚悟があるから。

「海や山で「本気」で遊ばせるのも、先生たちの覚悟があってのことだと思います」とのお言葉もありがたかった!

保育には、覚悟が必要なんです!保護者のみなさまには、そこを信じて頂けて、本当に感謝です!!

 

私からのお祝いの言葉は、あるエピソードに変えさせて頂いた。

卒園3日前に、卒園児たちの最後の本気の話し合いが生まれたから。

思い出しても泣けてくる。

どうせ、、、とか、仕方ない、、、は、telacoyaの子どもたちの辞書にはない。

とことん話し合うから。

 

そんな君たちを見ているから、自信を持って送り出せたよ。

君たちなら、出来る。いいことも、そうでないことも「積み重ね」る大切さを知っているから。一つも無駄なことなんてないこともね。

 

今年の君たちが、後輩に残してくれたこと。

私たち、大人も子どもたちもみんなで大切にしていくね。

 

本当に卒園おめでとう!

新しい世界の扉を開けて、羽ばたいてね。

 

 

 

2月29日 

2016年02月29日(月) | 保育

今年はうるう年。

1日多いことが、この時期にはとっても貴重。

おひさまと一緒に居られる日が1日多い。

とっても得した気分です。

明日の3月からは、2月中1ヶ月みっちりと「研修生」として引き継ぎを受けた海ちゃんが独り立ちします。 リーダーの仕事をおひさまから受け継ぐのです。

朝の仕事。

お昼のお手拭きタオルを濡らして絞る。リュックに入れる。朝の出席お名前呼び、人数数え。

お昼の仕事。

お弁当になったらお手拭きタオルを全員に配る。散歩の出発時には常に人数チェック。1日中「リーダー!」と呼ばれたら、全体の仕事をする役目。

帰りの仕事。

帰りの会。明日のリーダーへの引き継ぎ。 そして、海ちゃんたちが帰りの掃除などを全部引き受けます。

こうして、おひさまへの一歩を踏み出します。

おひさまが見守ってくれる中で。

4月になったら、そのおひさまもいません。本当の一歩が始まります。

研修生〜!なんて呼ばれたた2月。

お手拭きタオルの絞りが甘く、ビショビショ。お昼に配ってもらってから、全員が自分で絞り直すことも(笑)

こんなに濡れていたなら、リュックも重かっただろうに。。。。

朝のお名前呼びは、意外にも前に立つと緊張したり、おひさまの耳打ちで助けてもらったり。

教える方も、もどかしさを抱えながらも、ぐっとこらえて研修生の出方を見る子。すぐに教えようとしてしまう子。教え方も勉強です。

そんな教え、教えられの上の2学年を見ているお山ちゃん。

しっかりと何かを感じ取っているのが分かります。

お山ちゃんの中で、大きくなったら何になりたい?という話をしていました。サンダーバード!おまわりさん!などという中、「おひさまになりたい!」という子がいました。

それほど、みんなから憧れられるのが「おひさま」 あと少し。みんなを引っ張り、そして守ってね。ありがとう!

おひさま 大好き〜♬P2270100

いろんな気づき

2015年12月03日(木) | 保育

月に一度のおひさまの日。

山で自分の竿のする竹を取って来てから、自分の竿を作ったのが、9月。

なぜ釣りをしたいと言い出したのか?と言うと、「浦島太郎」のお話しをtelacoya劇場で劇遊びをしたから。それも、telacoyaオリジナルバージョンで作り、「うらし またろう」という人が主役。その「またろう」が釣りをするので、そこから本当の釣りをしようということになりました。

【1回目】

まずは、釣りの道具作り。

より戻し、ゴム管、ウキ、釣り糸、釣り針をどういう仕事をするものなのかを一つ一つ説明しながら、つけていきます。(ここは大人の手も必要)そして、初回はイソメを釣具屋さんで購入して釣りに臨みました。

ウキから目を離さないこと。それだけ伝えると、みんな糸を垂らしジーーーーーーッとウキを見ています。そして、なんと次々ヒット!

釣り針から外すのは、まだ大人の仕事。ちょっぴり危険な魚もいるので、それを見極め説明します。でも、詳しい魚の名前は、帰ったら図鑑で調べよう!とみんなで模様などをよーく見て覚えて帰りました。

帰りに魚を海に逃がし、telacoyaに戻って図鑑を早速見始めました。なかなか自分の釣った魚が見つからない。諦めかけていた時、Aくんが「あった!!これだよ、この模様だった!!」と本当に根気よくページをめくった結果、見つけることが出来ました。

それは、フエダイの赤ちゃんでした。他には、ギンポ、ハオコゼ(釣った本人は毒の魚を釣った、、、と言ってました)

それぞれのページに、ポストイットで釣った人の名前と、釣った日を貼りました。何度もそのページを開いては、とても満足そうな表情のおひさまたち。

【2回目】

あれから、なかなか行けなくて、12月になってしまいました。

2回目ともなると、準備も早い。釣り針は、ブラブラしないようにちゃんと竿のトップの麻ヒモに引っ掛けて、自分のバケツ持って、ライジャケ着て磯場へ。その姿は、ベテラン釣り師たちのようです(笑)

今回は餌を購入していないよ!と言うと、さてどうするか?という話し合いがお弁当を食べながら始まりました。

B君「オレの覚えている釣具屋があるから、今からそこに行ってみよう。」

私「そこに行ってみて、無かったら?」

B君「次の店探そう」

私「お店探して、今日は終わっちゃうかもね」

A君「前に言ってたヤドカリでエサにすればいいじゃん」

C君「あーー!それいいね」

B君「その方が、すぐ釣りできるね。そうしよう」

私「なんでも買わないで出来る方法考えてみるといいよね。何にもお店のないところにいたら、どうする?」

みんな「‥‥」

私「昨日、山で見つけた木の枝と紐や蔓で弓矢作ったり、釣竿作って遊んだりしていたじゃない?あれでいけるよ(笑)」

A君「そうだ、道具も作ればいいんだ」

C君「じゃ、ご飯はどうするの?」

D君「作ればいいじゃん」

C君「そうだけど、その、、、作るものとかはどうするの?お水とか」

A君「川にあるよ。ほらカロリ(私)が火傷した時、川があってよかったじゃん」(以前に河原でお湯沸かしていて火傷しまして、ずっと言われ続けています。すみません)

C君「あーそうだったね」

B君「あーまたお湯沸かしてラーメンとか作りたいなー」

C君「いーね!」

私「じゃ、今度みんなで火を熾してお湯を沸かしてラーメンでも作る?」

A君「やろう!でも、またカロリが火傷するといけないから、バケツで水持っていくか?」

D君「海でやればいいじゃん」

A君「火傷したら海の水はダメなんじゃない?」(あくまでも、私が火傷をする前提)

B君「そうだ、しみるよ。痛いよきっと」

A君「だから、やっぱりバケツに水入れて持っていかないとだ」(やっぱり私が火傷をする前提)

C君「お水をバケツに入れて持って行ったら、こぼれちゃうよ」

B君「いいこと考えた!ホース持っていけば、こぼさないし、じゃーってカロリにかけられる」(まだ火傷することになっている)

A君「どこに水道あるんだよ!山ん中だぞ」

B君「あ、そうか、、、、あ!じゃ、バケツ空っぽで持っていけばいいじゃん。川の水があるんだから」

D君「じゃラーメンも川の水で出来る?」

私「ちゃんと沸かせば使えるかもね。調べとくよ」

みんな「すげー!じゃ、水持っていかなくてもいいってことだ。川があるとすげー!!」

私「じゃ、ちゃんとみんな火をつけてよ。どうやるか調べておいてね」

なんて話しているうちにお弁当も終わり、釣りを開始。

小学生のtelacoya LABOでのやり方の話を思い出しながら、ヤドカリを探して、石で貝を割って、エサにしました。

岩場に行く砂浜は、今日は満ちていて渡れそうにない場所もありましたが、波のリズムを良く見て、引いた時にさっと渡り、岩に登るやり方も上手。そういう姿に頼もしさを感じました。

自分で針につけて、竿を垂らすと、ヒット!

ギンポとハゼでした。

今回は、「その魚を持って帰って食べたい」という話になりました。釣った子がおうちに持って帰って食べることに。

翌日、どうやって食べたかを海ちゃん、お山ちゃんに話してくれました。

海ちゃんの中には、まず生きているヤドカリを餌にする話のところで眉毛がハの字になっている子も。

さらに、生きているお魚の調理法を聞いて、さらにハの字に(笑)そして、「かわいそう、、、」と呟く子まで。

すると、おひさまの女子Eちゃんが「かわいそうじゃないよ。そのお魚は食べたB君の体になっているだから」とすかさず言いました。

ヤドカリとお魚の命を頂いて、B君の体に入って、B君の元気な骨や血や筋肉とかになるんだね。
B君もみんなの体も、誰かの命で出来ているんだよね。

おうちで、釣った魚を食べた瞬間のB君の「美味しい」と言った顔は今までにないような表情だったそうです。

自分で作った竿で、自分でとった餌で、自分で釣った魚を食べる。

最高の経験をしたね。

すると海ちゃんたち「telacoyaの全員の分のお魚釣ってよーおひさまたちー!お願い〜」と。

「それじゃ、毎日釣らないとダメだな〜」と嬉しそうなおひさまたち。

そうすれば、「うらし またろう」に本当になれるね!笑

子ども同士で育ち合うこと

2015年11月20日(金) | 保育

telacoyaでは、常に「子どもたちとってどうなのか?」「大人の都合や目線になっていないか?」を考えます。

子ども同士で育ち合って欲しいと願っていても、それに向けて脚本を大人が作るわけには行きません。

でも、必ず「子ども同士で育ち合う場面」が生まれます。ここか!?というところで出くわします(笑)

その度に、ああ、日々の保育間違えていなかったな。。。と後から再確認すること、とても多いです。

わがままじゃない?

少し、長い間お出かけをしてお休みしていたお山ちゃん(年少児)のAちゃん。

しばらくぶりだし、日常が戻るまで少々時間かかるかもね、と大人は数日の間 様子を見ていました。

そんなある日。いつもの山の休憩場所で、お水を飲むのが遅くなり、次への出発に少々手間取りました。それでも、みんなの後ろ姿はちゃんと見えているので、追いかければ済むこと。よくあることです。いつもならニコニコ追いかけていきます。

でも、この日のAちゃん「みんな 待ってて〜〜〜」と泣き叫び、手が動きません。

追いつくものも追いつかなくなってしまう状況。

なんとか、急いで支度をして追いかけ、涙はパッと引っ込みました。

そして、次はお昼の準備。シートにサッと座って準備を進めることにまたまた出遅れました。telacoyaでは、空いているところを自分で見つけて座ります。おひさま(年長児)が手拭きタオルを配り、手を拭いた人から「いただきまーす」と食べ始めます。

でも、その日のAちゃん。「Bくんの隣に座りたい!!!!」の一点張り。すでに食べ始めているみんなにそれをアピール。

みんなが「こっち空いてるよー」と空いているところをいろいろ伝えるも「ここがいい!」と動きません。Bくんも、その両隣の子も、みんなお弁当広げて食べ始めているので、動くに動けず、あっち空いてるよとアドバイスするのみ。

他のみんなも食べながらも、どうしたものか?と困っていました。大人は、子どもたちがどうするのかを見ていました。

どこかで諦めて空いているところに行って食べ始めるかな?と思って見ていましたが、頑として動きません。

食べ終わりそうな子も出てきました。それでもAちゃんは「ここがいい」と泣いて動きません。

「わかったよー」とBくんの隣にAちゃんのスペースを空けるべく、全員がズリズリ横に移動。お弁当をひっくり返したり、色々になりながらも場所を空けました。

やっとAちゃん食べ始めます。

そんな訳で、食べ終わるのも遅くなり、次の移動の際、食べ終わっていないということに。

その日はそこの山の上から、逗子海岸まで行って、逗子海岸で遊びたいというのが、散歩コースを決めた子どもたちの理由でした。しばらくは、山の上で遊んでAちゃんを待ちました。でも、一向に急がない。一向に終わらない。

終わった??と何度か聞きに来る友だちに「まだー」とAちゃん。

このままでは、逗子海岸に行って遊ぶ時間はなくなってしまいます。「どうする?先に行ってる?」「後から追いかけるよ」と待っている子どもたちを話しているのを聞いたAちゃん。「ダメーーーーまだ行かないでーーー」と大泣き。

Aちゃんに「私が待っているから、後から一緒に行こうか?」と聞いても「ダメーーー」と大泣き。

「じゃ、このままみんなにずっと待っててもらうの?もう大分待っていてもらっているの分かってるよね?」

「うん」

「だから、後から行こうよ」

「ダメーーーー」

子どもたちからも、「逗子海岸で待っているからさ、来てね」という声も出てきて、先に出発してもらうことに。

大泣きに泣いて、なんとか終わって追いかけます。

遅れること、20分以上。逗子海岸が見えてくると「あー!Aちゃん来た!」と駆け寄ってくれる友だち。

「ほら、待っていてくれたよ。良かったね。」

「うん、ありがとう」

たくさん遊んでの帰り支度。

またまた出遅れ気味になり、あれが出来ない、これが出来ないと大泣きのAちゃん。いつもなら出来るのに。とても上手に。

今日はよく泣いちゃうね、、、と、海ちゃん(年中児)のCちゃんが手伝う、おひさま(年長児)のDくんも手伝う。

海ちゃんのEくんが「あのさ、泣いていても出来ないよ。やっちゃおうよ」と声をかける。

「だって、だって、、Cちゃんがやっちゃったからー」と泣く。

Cちゃん「え?Cは、出来ないって困っているから手伝ってあげただけなのに、、」と困り顔。

「Dくんだってやっちゃったー。一緒にやりたかったのにーー」と泣く。

Dくん「ちょっとちゃんと聞いて、靴がないって泣いてるから、ここに持ってきてあげただけでしょ」

「そーだけどーー」と泣く。

これから50分くらい山登って帰らなければならない子どもたち。

みんな準備万端、リーダーも人数かぞえを終えて出発をするのみ。

Aちゃん、まだまだ準備出来ていない。

今日は、ゆっくり付き合うか、と思いながら「みんな先に帰っていていいよ。私また後から一緒に追いかけるから」と子どもたちに声をかける。

「ダメーーーーーーーーーー」と大泣きのAちゃん

みんなは出発しかけるも、あまりの大絶叫に全員戻ってきた。そして、みんなでAちゃんを囲む。全員で囲む。

「ねぇ!泣いているだけで支度しないと、後からだって出発出来ないよ!」

「何が出来なくて泣いてるの?泣いていても仕方ないよ。何が出来ないか言ってみて」

「やってあげようか?」

「ヤダーーーー」とまた泣くAちゃん

こんな繰り返し。

いい加減に私も「ねぇAちゃん、これは わがままっていうんだよ。手伝ってもらうのもイヤ、先に行っちゃうのもイヤ、ただ泣くだけ。それはずるいよ。だから、みんな 待たなくていいから。私が待つから。みんなは、これ以上遅くなったら、おやつ食べる時間もなくなるし、先に行っておやつ準備しておいて。間に合わなかったら、食べていていいから。必ず行くから。」

すると、おひさまの男の子数人が「いいよ、おやつ食べなくても」と。

それを機に「いいよ、おやつ食べられなくても、待ってるよ」「だから、早くお支度して!ね、Aちゃん!」と子どもたちが口々に言い出した。

「え?本当に?全員おやつ食べられなくなっても、いいの?Aちゃんのこと待ってるの?」

「そう」怒ってもいない、笑ってもいない。Aちゃんを信じる顔。

大人のこっちが泣けて来た。

「Aちゃん、みんな、おやつ食べなくてもいいって。それでも、Aちゃんと一緒に帰れるように待ってるって。どうするの?それでも、ただ泣いているの?今、Aちゃんがするべきことは、泣いてること??」

「違う。お支度する」

ここからは、早かった。

全員でここから走って帰れば、みんなおやつ間に合うかも!?!?ということで、みんなで山道ダッシュ!

全員おやつを無事に食べられましたとさ。

そして、、、、、、

数日後。Aちゃんのお母さんから。

本人が わがまま言いすぎたと言ってること。

みんなに合わせる顔がないような「後悔」をしている発言があることを伝えてくれました。

 

しっかりとAちゃんの心に伝わっていて嬉しかったです。

 

骨折した友だち

お家で転んで右腕を骨折してしまったFくん。

子どもたちに伝えると「え?どうなってるの?包帯?」「どっちの手だろう?右だったらご飯食べるの大変だ!」などと心配していました。

右だって、と伝えると「エーーー!」

そこで、みんなで右手をTシャツの袖から抜いて隠して、左手だけで散歩の支度をすることにしてみました。

やってみると。。。。。

「帽子がかぶるの大変だった」

「リュック背負うのが難しかった」

「トイレが難しいよね」

「帽子の紐がうまくできない」

いろんなことが分かります。

「あ、水筒開けられないんじゃない?」

「お着替えはどうするんだろう?」

「みかんむけるかな?」(笑)

出来ないんじゃないかな?と思うことへの想像が広がります。

Fくんがtelacoya来たらさ、手伝うよ!

僕も、私も!

相手の気持ちになること。

大人も出来たら、、、、戦争なんて起きないのにね。

 

 

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