子どもの考えるゴミ問題とは?

2018年11月23日(金) | 保育

年長児の小学校見学が続いている。

自分たちの入学する小学校を出来るだけ見学させてもらい、授業を見せて頂いたり卒園した先輩たちの様子を覗かせて頂いたりしながら「小学校」に通う自分たちのイメージを膨らませている。

そんな中、先日見学に行かせて頂いた小学校に6年生が取り組んだ「プラゴミ問題」の大きな展示があり、亡くなったカメや大きなクジラからたくさんのビニールゴミが出てきた写真を見てきたことが印象に残ったようで、子ども同士の会話に「プラゴミ」という言葉がよく出てきた。

以前にも折に触れて話してきたが、年長児のこの時期だということ、そして、小学校での展示ということが重なり、グッと話が深められるようになってきた。

今日の子どもたちの会話の一部。

「この前のクジラのお腹から出てきたビニールとかは、誰かが落として風で飛んで行って、川に落ちて、それが海に行ってしまって食べちゃったんじゃないかな?」

「それじゃあ、ポケットからゴミを落とさないで下さいってtelacoyaのみんなで看板つくって町中に貼ったらいいんじゃない?」

「ゴミを捨てる悪い人は海に来ないでくださいっていう看板も作ろう」

「看板を作る人と海とか町中とかに貼る人と分かれてお仕事すればいいんじゃない?」

「その看板も飛んで行っちゃうとゴミになっちゃうから、木とかブロックとかレンガとか針金で絶対絶対ぜーーーーーーーったい飛ばないようにしないとね」

「紙は水に溶けてゴミにならないけど、木は土になるから大丈夫なんだよね?じゃ、ブロックはゴミにならないの?針金とかは風で飛んで海に行ったら危ないんじゃない?」

「そうだよ、だから看板に針金は使っちゃダメだよ」

「じゃ飛ばないようにすんごいボンドでつけよう」

「私はおうちのゴミを「燃えるゴミ」と「燃えないゴミ」と分けて捨ててるよ」

「燃えないゴミって何だろう?」

「ビニールとかだよ」

「燃えないってことは溶かせばいいんじゃない?」

「溶けてもなくならないじゃん」

「じゃ、石で細かくこうやって目に見えないくらいにしたらいいんじゃない?」

「何でもゴミになっちゃうから、スーパーとか行かないでみんなレストランでご飯食べればいいんじゃない?」(とりあえず 家からはゴミが出ない ということね 笑)

「でもレストランの人もキュウリとか買わないといけないじゃん。そうしたら袋がゴミになるよ」

「じゃ、袋いりませんって言えばいいじゃん」

「スーパーのビニールの袋を穴が開いたら、テープでとめて、すぐに捨てないでずっとずっと使えばいいじゃん」

「それじゃあ!いいこと考えた!!キュウリはみんなおうちで育てればいいんだよ!そうしたら、食べちゃうから、売らないから、袋が要らなくてゴミが出ない!」

「それいいね〜」

「でも、どうしても買わなくてちゃ育てられないものもあるよね」

「そういう袋も大事に使えばいいんじゃない?」

「でもまた穴が開いたら使えないからゴミだよね」

「ゴミにしちゃいけないから、家の中にそう言う使えないものを入れる箱を作ってそこに入れておけばいいんじゃない?」(それをゴミ箱っていうのではないでしょうか??笑)

「でもいっぱいになっちゃったらおうちがその箱だらけになっちゃうよ?」

「ビニールとかは、水に濡れなくて便利だから家中に結構あるよ」

「便利なんだから、ずっと使えばゴミにならないんじゃない?」

「便利だけど、ゴミにしたらクジラが死んじゃうんだよ!!!」

「じゃ、絶対捨てるよやめよう」(決意!笑)

「ずっとおうちに隠しておこう」(隠す?笑)

「燃えるゴミはどこで燃やしているんだろう?」

「燃えないゴミはどうするの?」

などなど。。。。。

 

 

目に見えないくらいの小さくなったプラスチックが海で魚のお腹に溜まってしまったら、お魚食べているみんなは、、、、、、と言うと「やだ〜!!!」「人間もプラスチックを食べてるってこと?」「じゃクジラみたいに死んじゃうかもしれないじゃん!」

 

燃えないゴミはどうしていると思う?と聞くと「ゴミ収集のおじさんたちがいるところで聞いてみようよ」と言いだし、「カロリが電話して子どもたちが行ってもいいですか?って聞いてくれる?」と言うので、「いいよ」と答えた。

さぁ これからこのゴミ問題をどう考えて行くのか?

是非クリーンセンターに行ってみよう!

大人の人も「どうしたら一番いいのかな?」ってすごく考えていることだから、簡単なことではないけど、みんなの意見すごくいいね みんなで考えることってすごくいいね と伝えたら嬉しそうだったな。

 

クジラやカメを死なせてしまったのは人間だから、、、とちゃんと分かっている。

だから、こんなに真剣に話し、いろんな想像を膨らませて、もう一度そんなことにならないようにしようと一生懸命なのだ。

やっぱり未来はこの子どもたちが作って行くんだな。

 

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